前回のコラムでは加齢と共にみられる関節疾患をご紹介しましたが、今回は成長期にみられる関節の異常に触れてみたいと思います。
犬は小型・大型を問わず生後1年も経てば成犬となります。その成長スピードはとても早く、急激に伸びる骨などに異常が生じると関節の機能に支障をきたす場合があります。
写真左下は大型犬の肘のレントゲン写真ですが、肘を構成する上腕骨・橈骨・尺骨各々の成長の差が関節構造の不一致を招き、様々な関節炎を引き起こす原因となります。
写真右はミニチュア・ダックスフンドの肘です。尺骨の成長節が早期に成長を止めてしまい、肘関節の亜脱臼がみられます。
もちろん後肢にも同じような骨格・関節の異常が起こることがあります。
成長期に生じる関節の異常は、治療のタイミングを逃すと骨格の変形を招いたり関節炎に進行したりと、生涯にわたり付き合わなくてはならない問題に発展することも多々あります。
成長期に、“気が付くと足をかばっているが、いつの間にか治っている” これを繰り返す。
あるいは、“徐々にびっこが進行する” などの症状が見られる場合は要注意です。
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